ロイヤルコペンハーゲンにたまについているスクラッチについて詳細に説明します

ロイヤルコペンハーゲンの製品には、たまに裏側にひっかき傷がついた製品があることをご存知ですか。「スクラッチ」と呼ばれるこのひっかき傷、一体何を意味するのでしょうか。ロイヤルコペンハーゲンのスクラッチについて詳細を説明します。

ロイヤルコペンハーゲンには一級品と二級品(スクラッチ付き)がある

ロイヤルコペンハーゲンの製品には一級品と二級品があります。一級品は基準に合格した製品で二級品は生産した時になんらかの問題が発生した製品というのが定義になります。その二級品にスクラッチを付けて区別しているわけです。

二級品の原因には「黒点」「ヨレ」「ガタツキ」」「ペイント飛び」「窯傷(製造時ヒビかけニュウ」などがあります。これらの問題点は小傷の場合がほとんどで素人ではわかりにくい程度のものです。

それらの問題のせいで「偽物かも?」と思ってしまうのですがそんなことはありません。「黒点」「ニュウ」などの様々な問題については、以下の記事で詳しく紹介しておりますのでご参照ください。

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ロイヤルコペンハーゲンのスクラッチの特徴

生産した時に、上の述べたような原因で二級品が発生すると、ロイヤルコペンハーゲンではその製品の裏側にスクラッチとよばれるひっかき傷をつけ一級品と区別します。

スクラッチはどこについているのか

もう少し詳しく説明すると、ロイヤルコペンハーゲンのすべて製品には、その裏側にロイヤルコペンハーゲンのロゴがつけられていますね。これをバックスタンプと呼びます。

バックスタンプにはいくつか種類がありますが、最も典型的なタイプが上部に王冠が描かれ、その下に青い三本の波線が描かれたバックスタンプです。

スクラッチはバックスタンプの青い三本波線の上にうっすらとした状態でつけられます。

実際、言われなければ気がつかないほどかすかなものですが、すでに説明した内容を頭に入れて上の写真を見ると、波線の上にぼんやりとした白いスジがあるのがわかると思います。これがスクラッチです。

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スクラッチがあっても小傷がない場合もある

以上のように、ロイヤルコペンハーゲンでは実際に小傷が発生して二級品になることもあるのですが、それとは別に、販売業者が1級品のロイヤルコペンハーゲンを売り切るためにわざとスクラッチを付け、値を下げて売ることもあります。

少し首をかしげたくなるような内容かもしれません。でもそれにはちゃんとした理由があるのです。

例えば、販売中の商品が少し残ってしまったとしましょう。普通だったら、大売出しをしたり、割引額を提示して買い手を求めますね。

ところがロイヤルコペンハーゲンは世界に誇る高級食器の生産会社ですから、販売業者は簡単に安売りをすることはできません。安売りすることはロイヤルコペンハーゲンのブランドに傷をつけてしまう行為だからですね。

そこで在庫処分をしたい製品にスクラッチを入れ、二級品という理由を付けて、値下げをして売り切ってしまおうとすることがあるようです。もちろんすべての業者がやっているわけではありませんので、「そういうこともある」という程度にお読みくださいね。

この場合、お店の人に聞いても「わざとスクラッチを付けた」などとはもちろん言わないでしょう。でも二級品としてスクラッチがついていても、実際の質では一級品なので、買い手にとっては大変買得であるわけです。

もちろんそれぞれの価値観だとは思いますが、ロイヤルコペンハーゲンのスクラッチ付きの2級品は、真の2級品でも気にならない小傷程度で、もしかしたら1級品かもしれないわけですから、バックスタンプにスクラッチがあるものを見つけたときは、むしろラッキーだと思う人がいても全くおかしくはないでしょう。

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スクラッチに対する国内外の考え方の違い

ロイヤルコペンハーゲンのスクラッチに関しては国内外で考え方に多少の違いがあります。

海外では、ロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプの3波線にスクラッチが入っていても、質的に遜色ないことが広く知られているため、二級品であっても一級品の値段とあまり差がなく販売されているようです。

それに対し日本では、結構名目を気にする文化があると思います。特に贈り物として購入するときには、気持ちを込めることが大切にされるので、二級品ではなく、一級品を購入して贈りたいと思うことが多いようですね。

贈り物として購入する場合は特別かもしれませんが、そうではなく、普段使いとして購入するときのことを考えてみてください。ロイヤルコペンハーゲンの二級品の中から気に入ったものを探し出せば、質的には一級品とほとんど変わらないのに値段が安くなることが多いので、得策だと言うことができるでしょう。

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製品にスクラッチがあるものは偽物なのか

スクラッチに関してもう一つ気になるのが「スクラッチがあるものは偽物なのか」という疑問です。バックスタンプのスクラッチはあくまでも生産時に発生した小傷があることを示すものであって、偽物である理由にはなりません。

ロイヤルコペンハーゲンの偽物についてのくわしい内容は以下の記事で解説しています。

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ロイヤルコペンハーゲンのスクラッチ例

ロイヤルコペンハーゲンの製品に見られるスクラッチの例を以下に3つご紹介します。

もちろん以下に紹介する製品のほとんどは一級品ですが、中に多少存在した二級品について紹介しています。どの製品でも傷の程度は目立たない程度ですが、ロイヤルコペンハーゲンの厳しい基準で二級品と判断されたものです。

「ブルーフルーテッド フルレース サラダプレート 5枚皿」

5枚あるプレートの内4枚のプレートに、わずかですがキズ、汚れ、茶点が入っているために二級品と判断されました。

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ブルーファン バタープレート 小皿 レア

このスクラッチは比較的はっきりしていますね。この製品ではプレートの縁に小さなくぼみがあることで二級品とみなされています。

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ブルーフルーテッド プレインレース リーフプレート

二級品となったのは擦れがあることですが、こちらも目立たない程度のわずかなものです。ロイヤルコペンハーゲンの基準の厳しさが分かりますね。

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ロイヤルコペンハーゲンのスクラッチがどのような意味を持っているのか、またどのように使われるのかなどご理解いただけたでしょうか。スクラッチの意味を知って品質的にも遜色のないお買得な商品を見つけられることを願っています。

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