バカラで一番有名なグラスといっても過言ではないアルクールシリーズ。アルクールといっても実は多くの種類がありますし、アルクールを元にアレンジをした商品などもかなり多く存在します。
なんといってもアルクールは1825年に原型ができ、今の形になったのが1841年という、世界でも稀にみる超ロングセラーのグラスなのです。
歴史あるアルクールですから、アルクールについて語ることは山のようにあります。それではアルクールについて、様々な角度からご紹介いたしましょう。
目次
バカラの有名グラス、アルクールの歴史とシリーズ名の由来
バカラの中でも中心的なグラスといってもよいアルクール。その歴史はなんと1825年にさかのぼります。フランス貴族、アルクール侯爵家の婚礼のためにデザインされたのが、現在のアルクールの原型といわれています。
1825年に作られたアルクールの原型は、現在のアルクールとは形状が異なりました。現在の形になったのは1841年とされています。1841年のバカラ社の古いカタログに今と同じ形のアルクールが掲載されています。
アルクールはリリースされて以来、世界中の王侯貴族に愛され、1917年にはキリスト教に使わる聖杯にも形状が似ているということから、カトリックの総本山であるバチカンでも選ばれたという伝統あるグラスです。
歴史や伝統だけ続いているのではなく、リリース以来、長きにわたってバカラ社のロング&ベストセラーといえる確固たる地位を保ち続けているのが、バカラの旗艦モデルであるアルクールと言えます。
バカラのグラス、「アルクール」を所有する大きなメリット
アルクールはバカラのグラスの中でも、知名度が非常に高いシリーズです。またバカラの中心的なモデルですので、価格も1客30,000円程度はするグラスですから、非常にステータスの高いグラスの一つであると言えます。
バカラを知っている方であれば、「アルクール」を知っている確率は高く、例えば自宅にお客様を招いたときに、アルクールでお出迎えすると喜んでいただける場合も多いでしょう。またその輝きから、アルクールを知らない方にでも、よいグラスであることは伝わるでしょう。刻印のある時代(1936年以降)のアルクールはワイングラスであっても刻印がグラスの上から見ても見える位置にありますので、特にロックグラスやハイボールグラスならばバカラであることは非常に伝わりやすいシリーズです。
クリスタルも厚く、重厚なイメージで、存在感抜群のグラスですから、インパクトを求める方にもおすすめできます。
またお客様だけでなく、自宅でウイスキーを楽しむのに、アルクールのロックグラスを愛用されている方はとても多いですね。
デザイン自体はシンプルで普遍的、超ロングセラーになるほどのグラスですから、流行り廃りのない、飽きないデザインであることは歴史が証明しているでしょう。長い期間、非常に幅広い活躍が期待できるグラスが「アルクール」です。
バカラのアルクールにはどんな種類のグラスがあるの?
バカラのアルクールと一口に言っても様々なグラスがあります。上の写真はワイングラス型のグラスがメインに並んでおりますが、左からワインデキャンタ、ホック(ライン)ワイングラス、ウォーターゴブレット、ワイングラス大、中、小、リキュールグラスとなっています。
ワイングラス大は赤ワイン向き、中は白ワイン向き、小はポートワイン等向きといってもよいサイズですが、ご自分のお好みで選べばよいでしょう。ウォーターゴブレットをワイングラス用に使うのも問題ないでしょう。
アルクールはいわゆるコップ型のグラスもあります。ロックグラスやハイボールグラス、タンブラー、ショットグラスですね。ハッピーアワーという高さ12cmほどのハイボールより少し小さめのグラスもあります。ページ最後に写真ギャラリーをお付けしていますので、色々なアルクールがご確認できます。
バカラのハイボール(タンブラー)グラスにご興味のある方はこちらもご参照ください。
バカラのアルクールの価格帯は?グラスによる違い
バカラのアルクールの価格帯は、スタンダードなグラスが1客、大体30,000円程度となっております。高価だと思われるかもしれませんが、アルクールはハンドメイドのグラスで、職人の手が多くかかっています。アルクールのグラスを1客作るのに、時間は10時間、一流の職人の手が30人かかっているというのは有名な話ですから、その事実を知ってしまうと意外と安いと思ってしまうかもしれません。
スタンダードのグラスとは、色のついていないクリアクリスタルの、ロックグラス、ハイボールグラス、ワイングラス、シャンパングラスです。それらは大体同じお値段に統一されているようです。
色付きのグラスはお値段がぐっと上がります。色のついたクリスタルと、透明のクリスタルのグラデーションがみられるものや、グラスの一部に色がついているようなグラスがありますが、アルクールでもそれらのグラスは価格が全く違い、倍以上になっている場合が多いでしょう。
代表的なものはアルクールに金彩を施したエンパイア、こちらは8万円を超える価格となっています。またワイン用デキャンタは20万円ほどとなっています。
バカラに限らずですが、値段は上昇傾向にありますので、正確なお値段は販売店でご確認ください。
バカラのアルクールグラスを中古品でお安く手に入れる
バカラといっても価格帯はピンからキリまでありますが、100円ショップでもグラスが簡単に手に入る中、アルクールは1客3万円と決してお手頃なグラスではありません。
よいグラスをできるだけリーズナブルなお値段で手に入れたいという方は、中古品、ヴィンテージ、アンティークをご一考になるのがおすすめです。アルクールは長い期間大きくモデルチェンジをしていないシリーズですから、新品をバカラのお店で買わずとも、同じ素材で、同じ機能を持ったグラスが歴史の中で多く市場に蓄積されていますので、意外とヴィンテージやアンティークでもお手頃な価格で手に入りますし、最近作られたようなグラスの中古品も流通しています。
バカラのクリスタルは普通にテーブルで使っていても傷がつきやすいものですから、キレイなヴィンテージのアルクールはお買い得でとてもおすすめです。
楽天市場などでも中古品が売られていることも多いですので、ご興味があれば探してみてください。
編集部のおすすめのお店でもアルクールは扱っておられますし、新品の半額ほどで販売されていることも多いです。アルクールの派生種(金彩のグラスなど)もご一緒に、ご興味があれば一度チェックしてみてください。
バカラのアルクールを元に生まれた派生種ともいうべきグラス
アルクールは前述の通り、歴史的な超ロングベストセラーですから、アルクールをもとに少し加工したようなグラスも色々と存在しています。ここではその中でもとくに有名なものを中心にご紹介させていただきます。
エンパイア
アルクールに金彩を施したシリーズ、エンパイア。帝国の名を冠するにふさわしく、重厚なアンピール模様をグラス全体に金彩で施し、エレガントな印象を受けるバカラの最高峰のシリーズの一つといってもよいでしょう。
エンパイアはどちらかというと有名なものですので、ご存知の方、見たことあるという方も多いでしょう。
ダークサイド
アルクールの闇の部分を強調したようなデザイン、ダークサイド。バカラとデザイナーのフィリップ・スタルクのコラボレーション作品です。ダークサイドにはスタルクのサインも確認できます。写真のグラスはアルクールのハイボールグラスと形状は同じです。クリアクリスタルの内側にブラッククリスタルを流し込んで作られているグラスです。
こちらにはブラックエンジェルのハイボールの写真を代表して掲載しておりますが、ワイングラスやキャンドルホルダーなど、様々なダークサイドの作品が存在しています。
金彩が施されたアルクール
金彩が施されたアルクールの派生商品は数多く存在します。口元や底部に金彩を少し施しただけのお品から、金彩をしっかりと施して、文様を入れたようなお品までございます。こちらではシンプルなものと、しっかりと葡萄の金彩が施されたウイスキーデキャンタをご紹介いたします。
このような派生商品が多く存在することからもアルクールがバカラの中で非常に重要なポジションにあることが容易に推測できます。
アルクールイヴ
アルクールの女性版ともいうべきシリーズ、アルクールイブ。アルクールのデザインの多くの部分を曲線的に少し柔らかく表現したようなデザインで、「イブ」の女性の象徴ともいえる名を冠するだけあり、非常に女性的なフォルムのシリーズです。
価格帯もアルクール本体よりも控えめな価格帯で、求めやすいグラスの一つでしょう。
ロックグラスだけではなく、ワイングラスやシャンパングラスも同様にアルクールに比べると柔らかい印象に仕上がっています。
バカラ、アルクールのグラス写真ギャラリー
最後に、クリアクリスタルのアルクールのグラスをギャラリーにしてみました。芸術的な美しさをご覧ください。