バカラのローハンのグラスといえば、バカラの中でも大人気のシリーズ。
お店に足を運ぶと何種類かが確認できるでしょう。
ローハンは非常に奥が深く、歴史も古いシリーズです。
実はお店に置いてあるのは少しですが、歴史的にローハンの唐草模様を用いたシリーズはバリエーションが何十種類もあります。
ローハンは年代によって模様の彫りの深さや線の太さが違ったりします。
「これが同じメーカーの同じシリーズのグラス?」と思うほど違いがあります。
それらの違いから、実際に賢くお目当てのローハンを手に入れる方法まで、バカラのローハンについて詳しくご紹介して参りましょう。
目次
バカラのローハンのグラスとは
バカラのローハンのグラスといえば、バカラの中でもかなり有名なシリーズのグラスです。
バカラがお好きな方であれば知らない人はいないといってもよいくらいのシリーズでしょう。
蔓草模様のエッチングが特徴のグラス、実は非常に奥が深いバリエーションのあるシリーズです。
まずはローハンのグラスの種類、そして歴史、またローハンとよく間違われる「ローハン亜種」とでもいうべきグラスも含め、詳しくご紹介してまいりましょう。
バカラのローハンのグラス種類
バカラのローハン、ワイングラス大小
バカラのローハンには様々な種類のグラスが存在します。上の写真はワイングラスです。
この形のグラスは様々なサイズがあります。
大きいものからウォーターゴブレット、赤ワイングラス、白ワイングラス、ポートワイングラス、リキュールグラスとなりますが、かなり細かく高さのバリエーションがあります。
リキュールグラスは6cm程度ですが、7.5cm、8.5cm、10cm、11cm。。。といったように大きさが色々存在いたします。
バカラのローハン、シャンパングラス
バカラのローハンのシャンパンクープです。ワイングラスよりもぐっと口元が広がっているようなグラスです。ヴィンテージやアンティークのバカラではローハンのシャンパングラスといえばシャンパンクープですね。背が高く口元の狭いシャンパンフルートは次にご紹介しますが、古い時代のローハンはシャンパンクープが主流でした。
バカラのローハンのシャンパンフルートです。通常イメージされるシャンパンフルートとは少し違い、口元が広く、円錐を逆さにしたようなイメージのシャンパングラスです。ローハン以外のシャンパンフルートは、もっと細長く、皆様がイメージされるような形状をしています。ローハンのシャンパンフルートは個性的なのでお好みの方は是非手に入れてみましょう。形状の比較のご参考までに以下にセビーヌというモデルのシャンパンフルートを掲載しております。
バカラのローハン、ロックグラス
バカラのローハンのロックグラスです。
ローハンはワイングラスなどのステムウェアだけではなく、ステム(脚)のないコップ型のグラスも各種ございます。
ローハンはロックグラスなどコップ型のグラスも人気があります。
ローハンのロックグラスで、ウイスキーを楽しむのもいかがでしょうか。おなじみの蔓草模様がグラス全体に見られる素敵なロックグラスです。
バカラのロックグラスでウイスキーを楽しむなら、色々なバリエーションのあるバカラのロックグラスから楽しくお選びいただけると幸いです。
バカラのローハン、ハイボールグラス
バカラのローハンのハイボールグラスです。
形状はバカラのオーソドックスなハイボールグラスの形といってもよいでしょう。
高さが14cmで口径7cmほどの、容量がしっかり入るハイボール用タンブラーです。
使い勝手の良い容量の大きなタンブラーですので、普段のお水やフレッシュジュースなどにも最適です。
もちろん名前の通りハイボール、ウイスキーのソーダ割に限らず、割ってお酒を飲む場合には特におすすめのバカラグラスです。
さらにローハンの種類を詳しく見る
バカラのローハンのご購入に興味のある方やさらに詳しく見たい方は、以下の楽天市場や、グラスクラシックさんでチェックしてみましょう。
バカラのローハンの歴史
ローハンが登場するのが1931年、様々なサイトで1855年に存在したとされていますが、この製法はその時点では確立しておりませんでしたし、アメリカのサイト等では1931年となっています。正しいローハンの歴史は1931年からと推定すべきでしょう。
1931年から大きなモデルチェンジもなく、トレードマークというべき唐草模様をグラス前面にアシッドエッチングで施したロングセラーの人気シリーズです。ただ長い歴史の中でローハンに関しては大きなデザイン変更はないものの、クオリティに差が出ているということには触れておかなければならないでしょう。
年代によってローハンがどのように変化してきたのか、詳しくはこの次にご紹介いたしますが、総じて新しいものほどローハンのトレードマークである唐草模様が薄くなってきているというのが大きな流れといってよいでしょう。
オールドバカラ、つまり古い時代のバカラのファンが、特に古いものを欲しがるシリーズの代表格でもあります。奥の深いシリーズです。
バカラのローハンのグラスの年代による違い
バカラのローハンは年代によって、かなり模様の濃淡といいますか、太さや彫りの深さが違います。刻印のない1936以前のオールドバカラのローハンはグラスを持った時に指に食い込むほどエッチング(彫り)が深く、2000年頃のローハンはプリントではないかと思うほどエッチングが薄く線も細いです。圧倒的な差がありますので、バカラファンの間ではかなり有名な事実ですね。
それでは実際に見比べて行きましょう。
いかがでしたでしょうか、確かに模様は同じ模様ですが、全く違うのがお分かりいただけると思います。
エッチングは、酸でクリスタルを溶かして、模様を付ける技術ですから、深いほうが技術も必要で、酸に浸ける時間も長くなり、深すぎるとグラスに穴が開いてしまい、使い物にならなくなってしまいます。このような違いから、バカラのローハンのことをよくご存じの方は年代までしっかりと気を付けてお買い求めになると言うわけです。
様々な時代のローハンは編集部のおすすめ店、グラスクラシックさんで刻印の種類、年代、深さなど、まとめて確認できますし、気になることがあればお気軽に聞いてみましょう。丁寧に親切に答えていただけます。
またバカラの刻印についてこちらの記事では詳しく解説しております。いろいろな刻印があるので、確認してみましょう。
バカラのローハンのグラスの種類、シリーズは他にもある?
バカラのローハンをご存知の方の中には、「他の形のローハンを見たことがある」という方も多いのではないでしょうか。
楽天市場やグラスクラシックさんでご覧になった方も、「あれ?他の形のローハンがある?」と疑問に思ったかもしれません。
バカラのローハンのグラスには、実は同じ唐草模様のシリーズがたくさん存在します。
かなり頻繁に間違ってローハンと記載されて売られている場合がありますが、厳密には別のシリーズです。
あまりにもローハンと間違われることが多いので、
正しいシリーズ名を書きながらも「ローハン」とも書いているお店もあります。グラスクラシックさんでもそうされていますね。
ローハンの亜種と考えてしまうのも編集部は良いのではないかと考えています。
価値も亜種といえども、現在のローハンよりも基本的には価値があるものですね。詳しくは後述いたします。
ローハンとは似て非なるグラス、どんなものがあるのか、ひとつずつ確認していきましょう。
バカラのクヴィユ(グービュー)、ローハン亜種
バカラのクヴィユのグラスです。クヴィユは樽型のタンブラー、コップ型のグラスです。大きさはバリエーションがあります。クヴィユは廃盤品ですし、年代の立ったものですから、エッチングも深いものです。ただし近年のリプロダクション品などは彫りの浅いものがありますので、クヴィユだけでなく全ての廃盤のシリーズに言えることですが、念のためご注意ください。
バカラのシャトーブリアン、ローハン亜種
バカラのシャトーブリアンのグラスです。こちらはローハンとかなり似ていますが、口元が少しチューリップ型に広がっている点がまずひとつの相違点です。ワイングラスはそもそもボウルの形もかなり違います。模様はローハンそのものですね。もちろんこちらも廃盤品となっています。
シャトーブリアンというとお肉の最高級部位を思い浮かべられるかもしれませんが、それとは違います。シリーズ名の由来はフランスの貴族、シャトーブリアン家やシャトーブリアンという町、その街にあるシャトーブリアン城に由来を持ちます。
こちらも時代の古いものですので、エッチングの深いものが多いです。ローハンとは少し違う個性をお求めの方など、アンティークバカラの世界ではかなり人気があります。もちろんシャトーブリアンだけでなく。ローハン亜種全体的に人気の高いものです。
バカラのコンブール、ローハン亜種
バカラのコンブールのグラスです。こちらはステム(脚)が長いローハンと言えばぴったり来ます。こちらも珍しいもので、廃盤品です。コンブールというのはシャトーブリアン家というフランスの貴族のお城の名前に由来します。レンヌという町の近郊にあります。
珍しいのですが形自体はオーソドックスなワイングラスですね。オーソドックスな形が好きで、ローハンもお好きな方にはぴったりでしょう。
バカラのシャトーブリアンロングステム、ローハン亜種
バカラのシャトーブリアンロングステムのグラスです。こちらは編集部の調査でもシリーズ名が不明でしたがバカラのグラスです。バカラのグラスにはシリーズ名がないものも多くありますので、もしかするとシリーズ名が付いていないのかもしれません。かなり希少なシリーズです。
編集部では先に紹介したシャトーブリアンのシリーズに長いステム(脚)がついたものという意味でシャトーブリアンロングステムと呼んでいます。希少性が非常に高く、高値で取引される珍しいグラスです。
それぞれのローハン模様のグラスの希少性は
バカラのローハン以外の、クヴィユ、シャトーブリアン、コンブール、シャトーブリアンロングステムはすべてヴィンテージやアンティークのグラスで、すでに廃盤になっているものばかりです。ですのでもちろん一番希少性が低いのは5種類の中ではローハンですね。
彫りの深いヴィンテージ、アンティークのローハンに限っても、5種類の中ではローハンは最も手に入れやすいといってもよいでしょう。
ここからは編集部の調査と、バカラを販売されているお店のオーナー様へのヒアリングの結果ですが、ローハンの次に手に入れやすいのは、クヴィユでしょう。それに続いて、シャトーブリアンとコンブールが同じくらいの希少性ではないでしょうか。一番希少性が高いのはシャトーブリアンロングステムになります。シャトーブリアンのロングステムに関してはバカラのお店のオーナー様でもご存じない方がいるほどでした。
まとめると、希少性の高い順に、
シャトーブリアンロングステム>>コンブール≒シャトーブリアン>クヴィユ>>ローハン
このような順番でほぼ間違いないでしょう。もちろん希少性の高い順に、お値段も高くなるという傾向がありますので、何となく相場が想像できますでしょうか。
ここまでお読みになってから、ローハン、ローハン亜種を確認されると非常にすっきりと理解できるのではないではないかと思います。
バカラのローハンのグラスを賢く手に入れるには
最後にバカラのローハンのグラスを賢く手に入れる方法を、以下にまとめております。
新品のバカラのローハンを手に入れたい場合
バカラの正規店か、直輸入店の利用がおすすめです。正規店だけでなく、直輸入店でもバカラの赤い箱でお好みのローハンを手に入れることができます。新品の場合はもちろん最近製造されたものになりますので、エッチングなどは薄くなりますが、文字通り「新品」ですので問題なく手に入れることができるでしょう。楽天市場でも取り扱っている店舗があります。
未使用品など新古品や中古品を手に入れたい場合
楽天市場やグラスクラシックさんで取り扱っておられます。グラスクラシックさんは基本ヴィンテージ、アンティーク店ですが、未使用品お取り扱いもあり、お値段もお手頃ですので在庫があればよい買い物ができるでしょう。
彫りの深いローハンやローハン亜種を手に入れたい場合
彫りの深いローハンや、ローハン亜種を手に入れたい場合は、廃盤品で現在製造されていませんので、基本的に中古品、ヴィンテージ、アンティークとなります。以下のグラスクラシックさんでまずはお探しになるのが良いでしょう。掲載されている種類も豊富ですし、在庫があればよいお買い物ができるでしょう。