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どんな種類のバカラのグラスが日本酒、冷酒に合うのか
バカラのグラスで日本酒、冷酒にマッチするのはどのようなグラスなのでしょうか。それはグラスをどのように使いたいかによって変わってきます。
おちょこのようにバカラのグラスを使いたいのか、おちょこより少し大きめのぐい呑みのような使い方がしたいのか。大きめのグラスでおかわりの頻度を下げつつ、ワインを飲むように日本酒を楽しみたいのかによってバカラのグラスのチョイスが変わってきます。
バカラを実際にお使いの飲食店でも様々なスタイルがありますね。また日本酒ハイボールや、日本酒に氷を入れて飲む方もいらっしゃるかもしれません。それぞれにあったバカラのグラスはどのようなグラスなのか、ひとつずつ解説いたしましょう。
バカラのグラスを「おちょこ」として使うなら
バカラのグラスをおちょこのように使うのであれば、小さなグラスが適任でしょう。バカラでいうとショットグラスやリキュールグラスがそれにあたります。ショットグラスは高さが5cmから7cm程度のものが多く、リキュールグラスもステム(脚)が短いグラスだと同じく5cmから7cm程度、ステムがあるものでも11cmを下回るようなグラスが多いですね。
ショットグラス
バカラのリシュリューというシリーズのショットグラスです。高さは5cmです。シンプルなデザインのグラスですので和のテーブルにもマッチしそうなグラスですね。
バカラのショットグラスにはいろいろな種類がありますから、合わせるお皿やテーブル、シチュエーションに合わせて最適なグラスを選びましょう。

リキュールグラス
1枚目がバカラのシャルムのリキュールグラス、高さは6cmです。平面カット(フラット)がメインで施されているので、シックで落ち着いた雰囲気が日本酒、冷酒に合いそうです。
2枚目の写真はバカラのピカデリーのリキュールグラスです。ステム(脚)があるグラスですが、高さは8cmで小さなグラスですね。脚つきのグラスをおちょこにするのはイメージしにくいかもしれませんがうまく合わせればおちょことしても素敵にお使いいただけるでしょう。

ショットグラスやリキュールグラスなど小さなグラスの世界は以下にまとめておりますので、小さなグラスに興味のある方は合わせてご覧ください。

リキュールデキャンタ
バカラのグラスをおちょことしてお使いいただくのであれば、おちょことセットの徳利が必要ではないでしょうか。日本酒の瓶などから直接注ぐこともできるかもしれませんが、やはり徳利の役割を持つものが必要でしょう。
また冷酒をショットグラスで楽しむ際に、ショットグラスだと小さすぎてすぐにぬるくなる、小さすぎて一杯が物足りないといったこともあるでしょう。そのような時に徳利的なものとしてリキュールデキャンタがあれば、こまめに注ぎなおすことができるでしょう。
こちらは先ほども紹介したバカラのシャルムというシリーズのリキュールセットです。グラスのシリーズと揃えると統一感も出て素敵ですね。
バカラのグラスをぐい呑みとして使うなら
バカラのグラスをおちょこよりも一回り大きないわゆる「ぐい呑み」として使うのであれば、ショットグラスよりももう少し大きなサイズがぴったりときます。どのようなグラスがあるのか見ていきましょう。
大きめのショットグラス
バカラの少し大きめのショットグラス、高さ8cmほどのグラスです。
カプリというシリーズで全体が波打っているデザインです。日本酒を注いでも柔らかく光をゆらゆらと反射してくれるので和のテーブルにもぴったりでしょう。ただショットグラスというには少し大きいですね。ミニタンブラーともいうべきかもしれません。
ミニタンブラー
バカラのミニタンブラー、いわゆる高さが長く口径が細めのコップ型のグラスで、少し小さなものです。こちらはエカイユというバカラの伝統あるカットで、うろこのようなカットが施されているシリーズです。こちらも高さは8cmほどなのですが、少し細身で、すらっとした印象を持てるでしょう。
グラスジャパン
バカラのグローリアのグラスジャパンです。グラスジャパンはバカラ社が日本人のライフスタイルにあわせて開発したグラスです。グラスジャパンについてはこちらで詳しくまとめております。

グラスジャパンは高さが11cmほどありますが、手の小さな女性でも持ちやすいほど細身に設計されており、デザインもシンプルで和のテーブルにもぴったり合うようなものが多いですね。そのため日本酒、冷酒にはかなり相性の良いバカラのグラスであるといってもよいでしょう。バカラのグラスジャパンは日本の文化を研究して開発された日本限定品です。グラスジャパンはグラスの種類であって、シリーズ名ではないので注意ください。
白ワイングラス
バカラのうろこカットが全面に施された白ワイングラス、高さは8cm程度です。先ほどのミニタンブラーの際にご紹介したのと同じエカイユと呼ばれるうろこのカットが施されたバカラの伝統あるデザインです。日本酒を楽しむのであれば、いわゆるステム(脚)の長いよく使われるのワイングラスではなく、このように短いステムの背の低いワイングラスを使用したほうが和のテーブルに合うかもしれません。
もちろんステムの長いものを使用しても問題ありませんが、お好み次第というところでしょう。編集部ではこのようなステムの短いものをおすすめしております。

ワインデキャンタ
バカラのうろこカット全面に施されたデキャンタです。ミニタンブラー、白ワイン共にうろこカットのエカイユでご紹介したので、デキャンタもデザインを合わせてご紹介いたしましょう。
日本酒、冷酒をバカラのクリスタルグラスで楽しむのであれば、日本酒のボトルや別素材の徳利などを使うのではなく、やはり徳利もバカラで統一されたほうが統一感があるでしょう。ワインのように空気に触れさせたり、澱を取り除く目的で使用するのではないので、お好みのデザインのデキャンタでお楽しみになるのが良いですね。もちろんグラスとシリーズをそろえたり、デザイン的に無理のないものにするのがおすすめです。
先ほどご紹介したリキュールデキャンタでは小さいという場合などは、ワインデキャンタをお使いになるものよいでしょう。通常のワインボトルは1本700ml程度ですから、ワインデキャンタであれば4合程度は入れておくことができます。デキャンタにはいろいろな形状、サイズ、デザインが存在しておりますので、使用用途に合わせてデキャンタをチョイスされるのが良いでしょう。
バカラのお店に行ってもデキャンタはそこまで多く種類がないので、ヴィンテージ品やアンティーク品も含めてお探しになるのが、編集部はおすすめです。そのほうがお財布にも優しいかもしれません。
楽天市場にもバカラのデキャンタは様々販売されておりますのでこちらも併せてご覧ください。
大きめのバカラのワイングラスで日本酒を楽しむ

バカラのローハンのワイングラスです。高さは10cmです。ローハンは有名ですが色々とサイズもあるので、ローハンがお好きな方は日本酒に合わせるのもよいでしょう。
レストランや料亭などでも、ローハンに限らず、大きめのバカラグラスを使って日本酒を提供されているところもあります。バカラの販売店のオーナー様にヒアリングしても、やはりレストランや料亭などからのオーダーは多いそうで、大きめのワイングラスだと、やはりステム(脚)がみじかく、どちらかというとシンプルなものが好まれるそうです。
実際にレストランや料亭で使用されているものを調査した結果を踏まえた、編集部の日本酒におすすめのバカラのシリーズは後程、様々ご紹介いたします。
バカラのグラスに氷を入れて日本酒を楽しむ
日本酒に氷を入れて飲むのはアリかナシか、という議論はともかく、暑い夏に日本酒に氷を浮かべてロックで楽しんだり、日本酒ハイボールを好まれる方もおられますので、氷を入れる場合についても触れておきます。
バカラのグラスで日本酒をロックで楽しむならばもちろんロックグラスがおすすめです。口の広いタイプのワイングラスもおすすめできますが、クリスタルの薄さは多少気にしたほうが良いでしょう。氷を入れるときに割れてしまってはいけませんので、よほど気を付けられるか、少しクリスタルの厚めのワイングラスを選ばれるとよいかもしれません。

日本酒ハイボールがお好きな方は、やはりハイボールグラスになるでしょう。大きめの14cmほどのグラスはハイボールにはぴったりです。日本酒だけでなくウイスキーのハイボールや焼酎を割る際にも使えるので、編集部はハイボールグラスをおすすめしておきます。


バカラのイヤータンブラー、2019年のヴィータのロックグラス。バカラのイヤータンブラーはお手頃な価格で人気


バカラの2010年のイヤータンブラーにも採用されているシリーズ、ベルーガのハイボールグラス

バカラのグラスで、どんなデザインのものが日本酒に合うのか
基本的にシンプルなものが好まれる
日本酒は基本的には和食と共に提供されますので、他の器は落ち着いた色合いであることも多いです。そのためギラギラと輝きすぎるものは敬遠されています。
やはり和のテーブルとマッチするというイメージで選ぶのが無難でしょう。

バカラのラニー、カット数が多くキラキラとしたグラス
例えばバカラのラニーというシリーズではキラキラと輝いてきれいなのですが、和のテーブルでは目立ちすぎてしまうかもしれませんね。

バカラの有名なアルクールシリーズのフラットカットがシンプルなショットグラス
バカラのアルクールのショットグラスのようにシンプルなデザインのほうが、和のテーブルには相性が良いでしょう。このようなシンプルなカットのグラスや、和のイメージに合ったエッチングのグラスなどが日本酒には合わせやすいのではないでしょうか。エッチングのグラスというのはローハンなどのグラスに用いられる技法で、ローハンであれば唐草模様の部分がエッチングによる加工ですね。

バカラのローハンの唐草模様の部分がエッチング加工
ジャポニズムのバカラのグラスは和のテーブルともマッチする
ヨーロッパの歴史上には日本の文化を多く取り入れた時期があるのをご存じでしょうか。19世紀後半がその時期に当たりますが、バカラも例外ではなくその時期にはジャポニズム(日本趣味)の影響を受けた作品が数多く登場しました。その頃のグラスは日本らしい植物や、鶴などが描かれた作品も存在し、そのようなグラスの中にはもちろん日本酒、冷酒や和の雰囲気、テーブルにもマッチするバカラのグラスがあります。

バカラのミモザ、ワイングラス

美しい植物のエッチング模様

グラス全体に植物の文様が入っている
バカラのミモザなどはデザイン的には明らかに日本のテーブルにも溶け込めそうなデザインですね。なかなか珍しいものですし、古いアンティークなので価格も安くはありませんが、このようなグラスも存在いたします。
ただバカラのグラスを使用するシチュエーションや、合わせるほかの器や内装との兼ね合いもあると思いますし、こちらでは基本的なお話をいたしましたが、海外での日本酒人気などもあり日本酒を取り巻く環境は日々変化していますので、うまくバカラを日本酒に合わせていただけると嬉しく思います。
プロが選ぶ、バカラのグラスで日本酒用におすすめのシリーズとは
バカラの販売店のオーナー様や編集部の調査、レストランや小料理屋、料亭の方のお話を総合して、編集部のおすすめの例を少しご紹介いたします。多種多様なデザインのグラスがあるバカラですから、ここにご紹介するのは、本当にほんの一例です。ここでは日本酒に合うであろうというイメージをつかんでいただいて、実際にお買い物をされる際には似たものや、こちらを参考にしていただけるのであれば、さらに自分好みのものをチョイスして購入されてみてはいかがでしょうか。
バカラの日本酒に合うカットグラス2例
タリランド
バカラのタリランドは1、2枚目のワイングラス型も、3枚目のタンブラー型も日本酒、冷酒にはよくマッチするシリーズです。タリランドは小料理屋さんや料亭のオーナー様も日本酒用にと多く購入されるシリーズのようですので間違いはないでしょう。
バカラのタリランドはワイングラス型もタンブラー型も様々なサイズが存在しますので、お好みに合わせてグラスの大きさを選べるところも魅力的なポイントでしょう。平面カット(フラットカット)が印象的なタリランドは不動のおすすめとして挙げられます。

アールデコ
バカラのアールデコデザインのこちらのグラスは少々珍しいのですが、ヴィンテージバカラの販売店のオーナー様が、このグラスを日本酒用に買っていくお客様がおられたときに感動したということで編集部もご紹介いたします。
短いステム(脚)とポッコリしたイメージ、シンプル系のデザインが確かに日本酒や、和のテーブルとマッチしそうなグラスですね。こちらもサイズは様々存在しますが、少し珍しいヴィンテージ品というところが、このグラスを探そうと思うのであればネックでしょうか。
バカラで日本酒を楽しむときに、カットのグラスを選ばれる際に、参考にしていただけますと幸いです。
バカラの日本酒に合うエッチンググラス2例
ミケランジェロ
バカラのミケランジェロシリーズも日本酒には相性が良いでしょう。少しエッチングの模様が多すぎると感じられる方もおられるかもしれませんが、薄いエッチングはそこまで目立ちませんし、光を反射してキラキラと輝くというものでもないので、和のテーブルにもマッチするでしょう。
ミケランジェロシリーズの良いところは、ヴィンテージ品ではあるのですが、比較的手に入りやすいという点ですね。
ブルータワー
バカラのブルータワーというシリーズのグラスです。これは非常に希少でこれを手に入れるというのはかなり難しいのですが、控えめな植物のデザインがとても日本的でよいなあと思うグラスですので、ご紹介しています。
一見桜のように見えるエッチングがとてもかわいらしいグラスで、先に紹介したジャポニズム(日本趣味)のお話と重なりますが、このようなグラスで日本酒を召し上がるのも素敵ではないかと思います。

バカラの個性的だが日本酒に合うグラスの1例
ロッシーニ
バカラのロッシーニというシリーズのグラスです。筋斗雲のようなものがグラスの下部にあしらわれた個性的なシリーズです。こちらのグラスはバカラの中でもかなり個性的なデザインのグラスですが、個性的ながらも日本酒にも合うであろうグラスですね。
こちらも少々珍しいグラスではありますが、このように見ていくと、フランスのメーカであるバカラといえども、日本の影響を受けた歴史もあり、日本酒、冷酒にデザイン的に合うグラスもたくさんあることがご理解いただけるのではないでしょうか。
ご参考になりましたでしょうか。バカラは歴史が長いですから本当に多種多様なグラスが存在いたします。
さらに色々なグラスをご覧になって、日本酒、冷酒に合うグラスを探したい方は以下が便利でしょう。編集部もお世話になっている日本でも最多級のバカラのグラスが確認できるお店です。楽天市場なども多いのですが、色々なお店が同じものを販売しているので種類を確認する際は少し見にくいでしょう。
お手頃にバカラのグラスで日本酒を楽しむには
バカラのグラスでお手頃に日本酒を楽しみたい。大丈夫です、バカラの中ではお手頃なグラスでも日本酒を楽しめるグラスがあります。編集部おすすめのお手頃価格でバカラと日本酒のコラボレーションを楽しめるグラスを2種類ご紹介いたしましょう。
シャトーバカラ

バカラのシャトー、ロックグラス、タンブラー
バカラのシャトーというシリーズのロックグラスです。このグラスはバカラが香りを引き立たせるために研究を重ねて生み出した形状のグラスで、ロックグラスながらワインも香りを楽しみながら召し上がれるというグラスです。
日本酒も香りは非常に重要な要素ですから、シャトーのロックグラスを使って日本酒の芳醇な香りを楽しむことができるでしょう。
価格もバカラの中ではかなりお手頃で、バカラのお店でも数千円で手に入れることができます。お手頃にバカラで日本酒を楽しむのであればおすすめです。
グラスジャパン

バカラ、エトナのグラスジャパン
バカラのグラスジャパンという種類のグラスがあります。グラスジャパンはバカラ社が日本の文化を研究した生み出したグラスの形状で、高さは11cm程度、細身のすらっとした小ぶりのグラスです。デザインもシンプルなものが多く、和のテーブルにもマッチするので、日本酒や冷酒にもぴったりですので、おすすめです。
価格もお手頃で、数千円で手に入れることができるグラスです。

いかがでしたでしょうか、意外にも日本酒をバカラのグラスで楽しむことはできそうだと思っていただけたのならうれしく思います。良い日本酒は基本的に熱々にして飲むようなこともないと思いますので、バカラのクリスタルでもしっかりと日本酒を楽しんで頂けると嬉しく思います。
